
植物の肖像画とも呼ばれるボタニカルアート。
植物を正確に描写するだけでなく草花の美しさを表現した植物画は優れたアート作品として人々に愛され続けてきました。
美術展で鑑賞するだけでなく、実際にボタニカルアートを見ながら、その歴史や技法などの魅力に触れてみましょう。
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滋賀県で初めてとなるオランジェリー・コレクション様による展示販売会。
今回の展示販売会では、17世紀~19世紀に制作されたボタニカルアートの作品、古書、銅版画、石版画の原板など。
とても貴重な品々を展示していただきます。
展示品だけでなく、お買い求めいただける販売品も多数揃う、またとない機会にぜひ足をお運びください。
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■開催日時
2025年11月7日(金) 10:00~17:00
11月8日(土) 10:00~17:00
11月9日(日) 10:00~16:00(※)
■会場/ローザンベリー・マナー
■入館料/無料(別途、施設への入園料が必要となります)
■その他
・各日1回ずつ オランジェリーコレクションの大根恒子さんによるトークショーも開催します♪(無料/約60分)
・ご購入品の発送も可能です(別途送料必要)
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~トークショーのご案内~

1日1回開催される「大根恒子氏によるトークショー」
17世紀~19世紀に描かれた貴重な展示品をみながら、ボタニカルの歴史を巡るトークショー♪
参加料は無料です。どなたでも気軽にご参加いただけます。
東京藝術大学大学美術館で開催された「植物画の至宝展」で開かれた英国王立園芸協会日本支部ボタニカルアート講座も務められた大根恒子さん。知っているようで知らないボタニカルの世界をぜひお楽しみください。
開催日時≫各日とも13:00~開催(約30分)
大根 恒子(ohne tsuneko)
オランジェリー・コレクション代表
Profile
ボタニカルアートや自然博物学の歴代のアンティーク作品を英国、フランス、ヨーロッパで買い付け自らそれぞれの作品に合わせ額装を施し、展示販売をしている。挿絵本等の古書も取扱う。アンティーク作品のコレクション及び現代ボタニカルアート作品も取り扱う。ボタニカルアートの魅力を知ってもらいたく長く活動を続けている。
Instagram〉orangerie_collection

【ご案内】どなたでもお気軽にご参加いただけるトークショーですが、会場のスペースに限りがございます。恐れ入りますが、ご予約の方を優先とさせていただきます。ご希望の方は、下記の①予約フォームもしくは ②お電話(0749-54-2323)にてお申込みください。
~展示品のご紹介~

バジリウス・ベスラー Besler Basilius
『 アイヒシュテットの園 』
Hortus Eystettensis
1613年 ドイツ・ニュルンベルグ刊 銅版 手彩色 Copper engraved hand‐colored

バジリウス・ベスラー Besler Basilius
『 アイヒシュテットの園 』
Hortus Eystettensis
1613年 ドイツ・ニュルンベルグ刊 銅版 手彩色 Copper engraved hand‐colored

バジリウス・ベスラー Besler Basilius
『 アイヒシュテットの園 』
Hortus Eystettensis
1613年 ドイツ・ニュルンベルグ刊 銅版 手彩色 Copper engraved hand‐colored

バジリウス・ベスラー Besler Basilius
『 アイヒシュテットの園 』
Hortus Eystettensis
1613年 ドイツ・ニュルンベルグ刊 銅版 手彩色 Copper engraved hand‐colored
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アイヒシュテットの園は、ドイツ・ ニュルンベルグ南方のバヴァリアにある司教邸の庭園で、1595年から1612年までアイヒシュテットの侯爵司教であったコンラート氏は、花を熱烈に愛する人であった。彼は、ニュルンベルグの薬草商であったベスラーにヴァリバルトブルク城内の邸の周りにある庭園の管理を任せていた。この庭園には、当時知られていた東洋やアメリカの珍しい植物が数多く集められ、専用の部屋を備えていた。ベスラーはこれらの植物を図版として記載登録した。収録された植物は、1000種を超え367図に収められた。描かれた図はどれも非常に大きく、真鍮版に精巧に彫版され、全ての図を制作するのに16年を費やした。ヨーロッパ最古の本格的彩色図鑑で、その図版は古典的で素朴だが、不思議な魅力を備えている。

ピエール=ジョゼフ・ルドゥテ
Redouté, Pierre Joseph
『 バラ図譜 』
Les Roses
1817年 フランス・パリ刊
色刷り点刻銅版
Colored stipple engraved
彫版: Langlois; Chapuy; Bessin; Bessa; Lemaire
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世界最美として有名なこのバラ図譜は、ナポレオンの妃ジョセフィーヌによってコレクションされたバラを描いている。ジョセフィーヌは自分の館、マルメゾンに庭園を造り、熱狂的にバラを集めたのみではなく、当代一流の育種家を集め自らバラの改良を進め多数の品種を作出した。
これらのバラは現在のバラに続くオールドローズの基となった。この図譜に収められた170種の内現存しない種も数多く、この図譜のみにその姿を残している。

ピエール=ジョゼフ・ルドゥテ
Redouté, Pierre Joseph
『 美 花 撰 』
Choix des plus belles fleurs
1827~1833年 フランス・パリ刊
色刷り点刻銅版
Colored stipple engraved
彫版: Langlois; Chapuy; Bessin; Bessa; Lemaire
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ルドゥーテ晩年の傑作で、彼の三大作品として名高い。
全144図を収めるこの植物画集は、その当時もてはやされた園芸植物を描いたもので、植物学的な意味あいは少ないが、花のもつ多様な美しさをスティップル(点刻)と呼ばれる独特の銅版技法をもちいて描ききっている。特にブーケスタイルの花々に描き添えられた玉露はそのリアルさゆえにこれを見た人が本物の露と見間違えそれを手で払ったというエピソードが生まれたほどであった。
~会場のご紹介~